あとがきっぽい座談会


李太郎(以下李)「えっと、ここがこうなって・・・んで、こうか、・・・お、これは・・・(かちゃかちゃ)通らばリーチ!(タン!)」
忠戌真琴(以下真琴)「あ、ロンです。」
李 「何ぃ!!」
真琴「えっと・・・対々に直立に、・・・ドラがひのふの・・・三倍満・・・・あ、四暗刻ですねよく見たら。 役満です。」
李 「うぎゃあ!!初心者相手になんて上がりしやがるんだおまえは〜」
真琴「初心者は私もですよ。技術は同等なんですから日頃の行いでしょう? 点棒早くくださいね。」
李 「ったく・・・(かちゃかちゃ)はいよ。 ああ、リードしてたのに一瞬でハコ・・・(涙)・・・・・ん? 何?・・・・・始まってる?・・・・・あ、ヤベッ!」


しばらくお待ち下さい。


李 「どうも、ここまでお付き合いいただき有り難うございます、作者の李太郎と申します。」
真琴「ゲストの忠戌真琴です。 作者が対談形式のあとがきをやりたいと駄々をこねるから 私に白羽の矢が立っちゃいました。 これ終わったらさっきの負け分ちゃんと精算してくださいね。」
李 「あう・・・まあそれはそれとして、まずはこの話が出来るまでの経緯でもしましょうか。」
真琴「元々は漫画だったんですよね?」
李 「うみゅ、昨年(2000年)の春だったかな? 僕の連れ等四人でサークル創ろうって話になってそこで僕が描いた漫画がおお元なんだよね。」
真琴「ああ、あの全く売れなかったコピー本ですか。」
李 「ぐ、初心者だったんだよ! しゃーねーだろ。」
真琴「そう言うことにしておきましょう。」
李 「なんか引っかかるなぁ・・・あの漫画は第一話しか描いてなかったからそれ以降の話は全く形になってなかったんだなこれが。」
真琴「それがどうして小説に?」
李 「去年の十月にうちのPCがやっとネット出来るようになってね。 サクラネットワークのチャットやらでいろいろ遊んでる内に「はにゃ〜んなお部屋」の小説コーナー見てね、小説書いてみたくなったの。」
真琴「安直な動機ですね。」
李 「ほっとけ。幸い漫画の文章プロットが残ってたからそれを小説っぽく書き直して送ってみたんだけどね。載らなかったの。」
真琴「やはりCCSオンリーでないとダメだったんですか?」
李 「いや・・・.docファイル形式のまま送ったのが原因と思う。」
真琴「・・・馬鹿ですか? ひょっとしなくても。」
李 「知らなかったんだよう。 勘弁してくれよ〜。 まあ、そんな感じで小説も第一話だけ出来上がったんで発表の場が無くても続きのプロットをちょっとずつ書いているとだね。 サクラネットワークの掲示板に「小説募集」って書き込みがあったんだよこれが。」
真琴「そこに送る事にしたんですか。」
李 「おう、「はちみつみるく」ってHPだったんだけどそこの管理人、よしみさんの厚意もあってね、そんときゃWord文書をそのまんまWeb用保存してたっけ(遠い目)」
真琴「鬼ですかあなたは。」
李 「・・・何も言ってこなかったから・・・・・とにかく、桜ヶ丘ニケ閣下が居なければ小説書こうと思わなかったしよしみ様が居なければいつまでも発表しなかったし、風華さんがいないと完結もしなかったし、お三方は恩人です。足向けて寝れません。」
真琴「・・・無理に足向けて寝ようとしたら斜めに布団引かなくちゃいけないだけでしょ」
李 「ああ、黙ってりゃ分からないことを。 ま、経緯はこんな感じ、ちなみに「はちみつみるく」は2001年六月いっぱいで閉鎖しています。 よしみさん有り難うございました。」
真琴「そろそろ各話の解説始めません?」
李 「そだね。」


第一話


真琴「ちなみに、どうしてブギーポップとCCSを引っ付けようと思ったんですか?」
李 「ブギーポップ好きだし・・・・分かった、ちゃんと答えるから電磁波攻撃はやめれ。レンジでチンされても困る。」
真琴「困るだけですか・・・って家電ですか私は?」
李 「言葉のあやだ。気にするな。 まあ理由は、敵が欲しかったってのが率直なところかな? 自作の敵でも良かったんだけどね。 それだとその説明から始めなくちゃならなくなるし、魔法合戦じゃ苦戦させるのも至難の業だろ?」
真琴「最強の魔術師ですからねぇ」
李 「他の漫画も考えたんだけどね。 ブギーポップが一番使いやすかったから。」
真琴「そんなものですかね。」
李 「魔法の通用しない相手が欲しかったからね。ま、割とすんなり話が組めたし。」
真琴「単なる思いつきじゃなかったんですね。」
李 「(ぎく)・・・そ、そうだよ。」


第二話


真琴「・・・恥ずかしくなかったんですか?こんなの書いて。」
李 「・・・・・恥ずかしい・・・目の前で朗読された日にゃ悶絶してしまふ。」
真琴「だったらやらなきゃ良いのに。 電話のシーン以降ノリノリで書いてたじゃないですか。」
李 「いや、ラヴコメは外せないし。」
真琴「他にもいろいろ小ネタ挟んでますね。」
李 「ここは結構面白いって言ってくれる人が多かったからまあ、狙い通りっちゃ狙い通りかな? 狙った所全部がヒットしたわけじゃないけど。」
真琴「あんなネタ20代にしか分かりませんよ。」
李 「まあ、確かに。」


第三話


真琴「説明ばっかりですね。」
李 「二つの作品を引っ付けるこじつけだけの回だね。だから読み飛ばし可。」
真琴「この話のためだけの設定ですね。「湧き出しもの」とか」
李 「うみゅ、CCSの魔術とブギーポップの世界観とを引っ付けるために必要なことだったし。」
真琴「この話がしたいが為に「さくらと泡と世界の話」が出来たようなものですからね。」
李 「正確には「湧き出しもの」の設定を思いついたからCCSとブギーポップを引っ付ける気になったというか。」


第四話


真琴「初っぱな凪さんの居るところはいったい何処なんですか?」
李 「さあ?・・・・・嘘だよ、冗談だから怒るなよ。あんたが怒ると洒落にならん。 ブギーポップイン・ザ・ミラー「パンドラ」に出てたんだよ。 ネタバレになるから多くは言えないけど。」
真琴「そゆことするからお客さんが付いてこないんですよ。」
李 「うぐ、・・・・・ちなみにブギーポップを読んだことの無い人へ。 今回登場した霧間凪(きりまなぎ)と羽原健太郎(はばらけんたろう)はブギーポップの登場人物です。」
真琴「寺月恭一郎(てらつききょういちろう)もブギーポップの人物です。」
李 「うみゅ、全体的に楽しく書けた回だったな。」
真琴「夢オチ書いてる時もニヤニヤしながらでしたからねぇ。」
李 「そーゆーイメージ壊すこと言わないで。 小狼の訓練や健太郎と小狼の会話の方が気合入ってたし。」
真琴「ここでネタバレを言っちゃうと羽原さんの相棒とは凪さんのことです。」
李 「まあ、二人とも隠し事があってそれがお互いにばれてしまう。似たもの同士だからねこの二人は。」
真琴「でもお互いに深く追求はしない・・・男の会話ですねぇ」
李 「うみゅ、それがやりたかったのよ。」


第五話


真琴「やっと私の出番ですね。」
李 「おう。知世ちゃんが主役の回だな。今回は。」
真琴「第二話でも思ったんですけど・・・ホントに中学生ですか?この人?」
李 「まあ、彼女はあれくらいは言うと思うんだが・・・オトナだよねぇ、知世ちゃん。」
真琴「主役が完全に食われてますし。」
李 「動かしやすいキャラなんだよね、彼女。さくらちゃんみたいに素直な良い子はいまいち自分から動いてくれないのよこれが。 好きなんだけどねぇ。」
真琴「私の出番これだけですか?いいんですけど。」
李 「君は二つの作品の接着剤だからね。重要なポジションに居ることは間違いないんだけどね。」
真琴「まあ、私が出しゃばるとエラいことになるってのは分かりますが。」


第六話


真琴「やっと戦闘シーンに入りますね。」
李 「君の出番も終わりだね。」
真琴「喧嘩売ってます?ひょっとして。」
李 「全然。 だから君に活躍して貰っちゃ困るんだよ。「統和機構も動いてた」って事を言うためだけに君を作ったんだから。ネタバレになっちゃうけどエリオルが統和機構と交わした約束は友枝町では何もしないってものなんだ。 それを守るために統和機構は君を派遣したんだよ。」
真琴「それは理解してますけど。」
李 「なら良いじゃない。あ、捕捉。 九連内朱巳(くれないあけみ)はブギーポップのキャラです、敢えて言うことでも無いかも知れませんが。 それともう一つ、道術の呪法の複雑な所は無視しています。無理に凝っても仕方がないので。」


第七話


真琴「戦闘シーンですね。」
李 「この回は特に言うことは無いんだよなぁ。まあ、2,3だけ。 小狼の使った武術は実在の技をベースにしています。」
真琴「形意拳でしたっけ?」
李 「おう、技そのものの名称は知らないんだけどね。 あと凪の使ってた銃はブルーノCz75ファーストモデル。世界最高の精度と使いやすさを誇る名銃です。 本編とは無関係ですが。」
真琴「趣味丸出し。」
李 「ほっとけ。」


第八話


李 「解説要るか?ここ?」
真琴「それよりもこんなシリアスなシーンに小ネタ挟むのはどうなんですか?」
李 「真面目な所の方が面白いかな〜って。」
真琴「小狼君達の術が通用しなかったのは何故ですか?」
李 「そーゆー力場を持ってた。としか説明出来ない。 一般化してある程度誰にでも使えるようになっている魔術は質が似てる。それの防御に特化した力場を持ってるから通用しないんだなこれが。ま、蛹の殻だと思いねぇ。」
真琴「斬撃が効いたのは魔術の質が物理攻撃寄りだったからなんですね。」
李 「そゆこと。あと登場人物は誰も気づいてないけど小狼の発剄が最も効果大だったりする。見た目上ダメージ受けてるようには見えなかったけどね。」


第九話


真琴「・・・ファンに怒られそうな展開ですね。」
李 「それはマジに怖かったりする。 だから十話出来るまで送らなかったんだよ。怖ぇし。」
真琴「「希望」のカードってこんな事が出来たんですね。」
李 「まあ、その辺は完全に想像なんだが・・・「消す」「他のカードを使える」って効果を術者に都合良く発揮したら・・・って普通に考えたらこうなった。」
真琴「なるほど。あと、柊沢さんがかなり外道なんですが?」
李 「それは僕が持ってる彼のイメージだね。自分がイヤなことを娘に押しつける様な男だし。」
真琴「またファンを敵に回すようなことを。」


第十話


真琴「ここまで書くのに半年以上かかってるんですよね。」
李 「うぐ、小説初体験だからしゃーねーだろ。 この結末は割と最初から出来てたんだよねぇ。第八話と第九話がかなりの難産だったから書くの遅れたけど。」
真琴「第八話から第十話までをいっぺんに送ったんですよね。」
李 「ああ、第八話とか第九話で止めると本気でファンに殺されそうだったし。」
真琴「まあ、皆殺し状態でしたもんねぇ。」
李 「あんなダークな状態で引く訳にはいかなかったからね。」
真琴「凪さんってあんなキャラでした?」
李 「うーん、微妙。命の恩人にはあのくらいやるかも知れないし、やらないかもしれない。意見の割れそうなところだね。」
真琴「続編は考えているんですか?」
李 「考えてない。 アレで完結だと思ってるし。今回はともかくさくらちゃん達には平穏な日常を送って欲しいからね。」
真琴「現実世界の方が不穏ですからね最近。」
李 「まね。」


番外編


真琴「スピネルが主役ですね。」
李 「おう、個人的な趣味だけで作った話だねこれは。」
真琴「今までのは趣味じゃなかったんですか?」
李 「そう言う意味じゃないよ。アレも趣味丸出しだけどこっちの方はなんの制限も無しで好きに書けたから。」
真琴「たこ焼きに何か思い入れが?」
李 「いや、特に無いけど。 劇場版「ケロちゃんにおまかせ」見てこのネタを思いついたのよ。あと、誰か忘れたけど閉鎖しちゃったHPにあった小説もちょっとだけ参考にしてる。」
真琴「じゃあ明石市を舞台にしたのは?」
李 「たこ焼きの本場だから。 大阪に「元祖たこ焼き」って店見かけるけどたこ焼きって元々明石が本場だろ? エリオルならそっちに行くかなって思っただけ。」
真琴「本編の知世さんもですけどエリオルさんも飛ばしてますね。」
李 「アレが本性でしょ。彼の。」
真琴「嫌ってますね。」
李 「嫌ってるわけじゃないよ。キャラとしてはいい感じだと思う。ただ、原作版でエリオルがさくらちゃん達に真相を告げるシーンにもし僕の作ったキャラが居たら間違いなく一発殴ってると思う。「自分の娘になんて物を押しつけるんだ!」って。ま、その辺は人それぞれだとは思うけど。」
真琴「そんなもんですかね? 終わりならそろそろ帰って良いですか?」
李 「おう、サンキュ。」
真琴「負け分忘れないでくださいよ。」
李 「ぐ、わーってるよ。」
真琴「では、ここまでお付き合いいただき有り難うございます。ひょっとしたらまた何処かでお会いできるかも知れませんがその時はよろしくお願いいたします。では。」
李 「君を出演させる予定はまず無いんだが・・・!あ・・・マテ!ちょっと・・・」

突然の雷撃、そして焦げ臭い匂いが辺りに充満して・・・・・


終わり

2001年9月吉日



































ブギーポップ「やれやれ、僕の出る幕は無かったみたいだね。」